理学療法士の平均勤続年数は6.1年!離職率が高く転職が多い理由とは

私の職場の理学療法士さんは4、5年働くと転職する人が多いんですが、普通なんですか?

平成30年に厚生労働省が調べた結果、理学療法士の平均勤続年数は6.1年でした。

それって他の職業と比べて短いんですか?

全職種の平均が11年であるため、短いといえますね。

リハ職として働いている人なら理学療法士ってすぐに辞める人も多く、離職率って高いなと感じている人も多いです。

理学療法士は看護師に比べ、まだまだ歴史の浅い職種になりますが、何十年も同じ職場で働いている人は少ないですよね。

私は職場で働いていると以下の事を感じることがあります。

  • 理学療法士などリハ職はだいたい3〜5年程度の勤続で辞めていく人が多い。
  • 職場では毎年数人の人が辞めていく
  • 部長など上の人は辞めないけど中堅が辞めていく

このような環境で働いている人も多いのではないでしょうか?
では、なぜこのような状況が起きているのかを紹介します。

本記事の内容

  • 理学療法士の勤続年数6.1年と他の職種に比べ短い理由
  • 中堅のセラピストが離職する理由
  • 離職の理由と転職について

理学療法士として働く中で、給料が増えない、待遇が悪いなど今の職場にいてもいいのかと悩んでいる人も多いです。

そんな、理学療法士としての「今後」を悩んでいる人へ離職率の高さや勤続年数が6年程度である理由を知って、これからのキャリアプランに活かしていただければと思います。

理学療法士の平均勤続年数は6.1年と他業界に比べ低い傾向である

リハ職と全職種の平均勤続年数の違い

厚生労働省が公表している『平成30年賃金構造基本統計調査』によると、理学療法士の平均勤続年数は6.1年であり、全職種の平均値の11年に比べ短くなっています。

全職種の平均の約半分ってかなり短いですね。

理学療法士が働く場所としては病院が一般的。
最近では病院以外にも活躍の場は広がっており、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーション、自治体などの行政サービス、またスポーツの分野など様々です。

今回は、理学療法士が働く環境として一番多い、「病院やクリニック」などの医療機関での待遇や離職率について紹介していきます。

実際の職場における待遇の現状

新卒の理学療法士が働く場所としては、ほとんどが病院となっています。

理学療法士の学校では長期間の実習を何度か実施することがあり、お世話になった実習先に就職する学生も多いですね。

私自身もそうでしたが、就職したての頃は一般職に就職した同級生に比べ国家資格である理学療法士は給料が高いことが多いです。                                          

しかし、3年、4年と経過する中で、一般職の人は3,000〜10,000円/月と昇給が多いですが、医療職である理学療法士の昇給額は1,000〜3,000円/月程度とかなり低い傾向にあります。

結果、年数が経過するほどに給料や待遇などに対する不満が増えていきます。

そのため、4、5年目に給料や待遇などの改善を求め転職する人が多くなり、勤続年数が6年程度になると考えられます。

理学療法士の勤続年数が一般職に比べ半分程度と短い理由としては給料などの昇給額が低いことが要因であるといえるでしょう!

あなたもリハ職の昇給率の低さは実感しているのでは?

3、4年働いても月々の昇給が5000円程度なんてことはよくあります。

私は2年目の昇給額は月々1,000円でした。

理学療法士の離職率は10〜20%とかなり高い

日本理学療法士協会が平成28年に行った調査によれば理学療法士の離職率は医療分野で10.2%、介護分野では18.8%と報告されています。

厚生労働省が発表する平成30年雇用動向調査によると全体の平均は14.6%であり医療現場では全体より低く、介護分野では全体より高い傾向にあります。

介護分野では自分の思っていた環境と違うと思うことが多く、離職率が高い傾向です。そのため、再び医療分野に転職する人も多くいます。

転職の繰り返しにならないように介護分野への転職を考えている人は給料などの待遇面をきちんと確認することが必要でしょう!

医療分野と介護分野での離職率の違いや理由は?

なぜ医療分野と介護分野でこれほど離職率に違いがでるのでしょうか?

その要因としてはリハビリテーションの分野がまだまだ医療分野での活躍する環境といえるからでしょう!

医療分野で就業する人は全体の80%にものぼり、介護現場で働く理学療法士はわずか10%と言われています。
リハビリといったら病院やクリニックという認識は高く、老人保健施設やデイケア、デイサービスで勤務する理学療法士は少ない。

また、医療分野のリハビリは機能回復などを目標としますが、介護分野では日常生活を維持するための機能維持を目標としています。

そのため、学生時代から『治療』としてリハビリテーションを学ぶセラピストとしては医療分野で働きたいと考えるのは普通なのかもしれません。

理学療法士の離職理由は様々であるが、悪い理由ばかりではない

理学療法士が離職を考える理由としてはどのようなものがあるんでしょうか?

離職率が高いと言われるとその職場や職種はネガティブな印象がありますよね。
しかし、実際はネガティブな理由ばかりで離職率が高くなるわけではありません。

主な離職理由

  • 自身のスキルアップのため
  • 給料・待遇に不満がある
  • 職場の人間関係の問題
  • 上がらない給料による将来の不安
  • 家庭との両立を考えた結果

私が理学療法士として働く中で、よく聞いた離職理由はこの5点になります。

離職理由として多かったのは、給料や待遇に不満があり、さらに条件の良い職場への転職でした。

では、各離職理由の詳細をみていきましょう。

自身のスキルアップのため

理学療法士などのリハ職はスキルアップしたいと思い離職する人は多いです。

リハビリの分野では『急性期』『回復期』『終末期』や『脳血管疾患』『運動器疾患』『心大血管疾患』『呼吸器疾患』など様々な分野や専門があります。

そのため、急性期の病院で働いているけど回復期がみてみたい、脳血管疾患を専門にみていきたいなど特定の知識を深めたいと特化した環境への転職を考える人も多いですね。

幅広い知識や視野を養うためには転職を考えることは良い離職理由ですよね。

給料・待遇に不満がある

給料や待遇に不満があり離職する人はどの職業でもいます。

理学療法士が新卒から就職する際に勤務先を選ぶ理由としてスキルアップや自己研鑽ができる環境を重視する人が多いです。

卒業して国家資格を取得してもまだまだ学ばないといけないことが多いため、もっと知識を深めて良いセラピストになりたいと考えている人がほとんどでしょう。

しかし、スキルがつけば給料や・待遇のアップを考えるようになります。

職場によって給料や待遇は差があるため、現状に満足することができないとよりよい環境を求めて離職することになるでしょう。

また、理学療法士などのコメディカルは別職種ではなく、資格を活かしての同職種での転職となります。

そのため、より給料・待遇の良い職場に転職を繰り返す人も多いです。

職場の人間関係の問題

看護師や介護士などではよく離職理由で人間関係の悪化が理由としてあがります。

しかし、人間関係が悪化して離職するということは理学療法士では少ないのではないでしょうか。

理学療法士は昔スポーツなどをしていた方も多く、体育会系の職種でありその影響でサバサバした人が多いのかもしれませんね。

しかしながら、上司と考え方が合わない、職場の理念と合わないといった理由で離職を決断する人も少なからずいます。

上がらない給料に対する将来性の不安

勤務先や理学療法士としての将来性に不安を感じ離職をする人もいます。

理学療法士などのリハ職は給料などの昇給が少ないといいましたね。
20~30代の年収は全職種の平均に比べ高い傾向にありますが、30代中盤~50代にかけては平均より低い年収になります。

働く年数が増えるのに給料や年収が増えないとショックですよね。

結婚や子育てとライフステージが変化するのに年収が上がらないという点に不安を感じ離職を決断し、一般職に転職する人も一定数います。

家庭との両立を考えた結果

家庭と仕事との両立は大変ですよね。特に女性であれば結婚や出産を機に離職するセラピストも多くいます。

般的に離職すると再就職が困難になる場合もありますが、理学療法士の場合は専門職であり再就職はしやすい傾向にあります。

結婚後や産後の復職では、働く条件などをこだわりたい人もいますよね。そんな時には、転職エージェントの利用が最適です。

希望する条件を伝えれば、条件に合った職場を探してくれ、条件に合わなくても就職先との交渉もしてくれます。

ほとんどの転職エージェントは無料で登録できるので、転職・復職を考えている人は登録だけでもしておくことをオススメします。

理学療法士の離職後のキャリアは心配しなくても大丈夫

理学療法士を離職した後のキャリアはどのようにしていくのでしょうか。

退職しても大丈夫かなと不安に思っている人も多いかもしれませんね。でも国家資格である『理学療法士』は職に困ることはないので、心配しなくても大丈夫です!

しかし、自分の条件に合った転職先を見つけなければ、何度も転職するはめになってしまいます。

そのため、転職する際には転職エージェントなど転職の専門家に相談してみましょう。

理学療法士の離職後はどのようなキャリアとなっているのかを紹介します。

条件の良い職場に転職する

離職をした人のほとんどは同じ職種で職場だけを変える場合(転職)が多いですね。

転職条件は様々ですが、多くは給料や待遇などの改善が条件になります。理学療法士として転職するなら転職サイトやエージェントへの登録をおすすめします。

転職サイトは無料で使用でき、思わぬ好条件の求人を紹介されることもありますよ!

ちなみに私も転職サイトを利用して年収を100万円アップしました。

理学療法士にオススメの転職エージェント

とりあえず、この3つがリハ職の転職では必須の転職エージェントになります!3社とも大手なので安心!
1つだけでなく2つ登録しておくと、職場の数も増えてより転職活動はスムーズになります

異なる職種へのキャリアチェンジ

理学療法士という国家資格を持っていながらもまれに異なる業種へのキャリアチェンジをする人もいます。

住宅メーカーやプロスポーツの球団職員などにもわずかながら転職する人もいます。

また、理学療法士の就職は比較的容易にできますが、一般職の転職は難しいことが多いので覚悟が必要です。

休職して自分探しの旅に出かける

私の知り合いにも多いのですが、理学療法士などリハ職の方は志が高い人が多いです。

そのため、海外へ旅に行ったりバックパッカーなど休職して自分探しをする方も一定数います。

理学療法士などのリハ職は再就職もしやすいため、少しの期間働かなくても問題ないと考える人もいますね。

そんな人も良い求人があればすぐに再就職できるように転職エージェントに登録している人が多いです。

まとめ:理学療法士として今の職場環境や将来について悩んでいる方へ

リハビリ画像2人

理学療法士の離職率は他の職種と比べると少し高い傾向にあります。平均勤続年数も短いですが、それは手に職である理学療法士の資格も関係があります。

離職しても再就職しやすい点は国家資格ならではですね。

そのため、自分の希望する条件に合った職場に転職する人も多くなり、離職率は高くなっています。

今の職場が自分に合っているか悩んでいる人や将来性に悩んでいる人は一度離職してみるのも悪くないかもしれません。

人生は長いです。我慢して働くこともいいですが、一度きりの人生を楽しむためには何が大事か考えてみましょう。

もし退職しても職探しに困ることは少ないので、思い切ってチャレンジするのがおすすめです!

  • -
    コピー