当記事は、掲載している企業からの依頼に基づいたプロモーションを含む場合がございます。
現在、病院で勤務しているんですが、介護施設で働くことを検討しています。介護施設での仕事はどんな感じですか?
介護施設で勤務した経験を元に仕事内容を紹介しますね!
理学療法士をはじめリハ職の約6〜7割は病院などの医療機関で働いており、介護業界で働いているリハ職は全体の約2割とまだまだ少ないです。
リハ職の中には介護業界は医療業界に比べ少し地味であったり、技術的に遅れているなどと思っている人も多い傾向。。。
そんな印象から介護業界に興味があっても『やっぱり病院の方がリハ職としてはいいのかな』と介護分野で働くことをためらっている人もいます。
今回は総合病院で理学療法士として働いた後、介護施設へ転職した際に感じたリハ職が介護業界の4つのメリットを紹介したいと思います。
- リハ職が介護業界で働くメリット・デメリットが分かる
- 私が病院を辞めて介護業界に転職して後悔したことを紹介
- リハ職の介護業界での今後の需要とは
現在、病院などの医療施設で働いているが、介護業界への転職を検討している人や介護業界で働きたいけど不安がある人の役に少しでも立てればと思います。
また、私が病院を辞めて介護施設で働いてよかった点、後悔した点なども一緒に紹介していきます。
ぜひ最後まで読んで下さいね!
リハ職が介護分野で働く4つのメリット・デメリットとは
私が病院から介護施設に転職して感じたリハ職が介護業界で働くメリットを紹介したいと思います。
病院と介護施設の大きな違いとしては『医療保険』『介護保険』どちらの保険サービスを利用するかという部分になりますね。
病院でも訪問リハビリなど介護保険を用いたサービスがありますが、基本的には医療保険を使ったリハビリになるでしょう。
病院と比べた介護施設で働く4つのメリット
私が感じた介護施設のメリットは下記の4点になります!
- 残業が少ない
- 年末年始など休みが取れる
- 高齢社会の日本では今後も需要が高い
- キャリアアップを図りやすい
それぞれの内容を細かく見ていきましょう。
残業が少ない
病院などと比べると介護施設では残業が少ないです。ほとんどの介護施設で病院に比べると少ないです。
その理由としては病院でのリハビリを必要とする患者さんと介護施設でのリハビリを必要とする人の数に違いがあるからです。
やはり病院では外来・入院患者さんへのリハビリは時間をかけて行うことも多く、さらに人数も多い傾向にあります。
しかし、介護施設では通所系ならリハビリを提供する時間も短く、入居系なら入院患者さんほど多い介護施設は少ない場合がほとんどです。
介護施設ではリハビリ業務をする時間も限られており、定時の時刻までにカルテや掃除などをすべて終えることができる施設が多い傾向にあります。
さらに、病院などに比べると勉強会の頻度も多くないため、残業することは少ない介護施設が多いですね。
病院では自己研鑽や学生の症例発表、毎月・毎週の勉強会などイベントが多い!きっとほとんどの医療機関で共通しているでしょう。
確かに勉強もでき、自分のスキルをアップできるメリットもありますが、プライベートの時間を削られるなどデメリットもありますね。。。
年末年始など休みが取れる
近年、病院では回復期リハビリ病棟の設立や早期のリハビリの重要性により365日のリハビリを提供している病院が多いですね。
回復期リハビリ病棟の加算等を算定するためにリハビリ実施単位数を最大まで取得する必要があったりと、『本当にそんなに必要?』と思うほどリハビリをしている患者さんもいます。。。
365日のリハビリということは年末年始も関係ありません。
ほとんどの病院では年末年始はリハ職が交代で勤務しているでしょう。
家族がいるリハ職は年末年始は家族サービスがしたいですよね。。。
介護施設では年末年始が休みの場合が多いです!
確かに老人ホームなどの入居型の施設なら介護士さんは年末年始も仕事になりますが、リハ職は休みです。
デイサービスやデイケアなどの通所系のサービスも年末年始は事業所自体が休みなのでもちろんリハ職も休み!
年末年始は休みたい!年末年始は家族サービスがしたいと考えている人は介護施設で働くことをおすすめします!
キャリアアップを図りやすい
介護分野は医療分野、病院に比べてキャリアアップを図りやすいです!
その理由は以下の3点にあります。
- 医療分野に比べ働く人が少ない
- 医療分野に比べて上司となるリハ職も少なく、役職が空いている
- 専門職なので介護分野では貴重な存在である
リハ職、特に理学療法士の人数はかなり多くなっており医療業界ではリハ職のキャリアアップはさらに難しくなってくることが予測されます。。。
上記でも紹介しましたが、介護分野で働くリハ職は医療分野に比べかなり少ないです。近年増えてきているとはいえまだまだ人員は不足しています。
そのため、上司となるリハ職も少なくキャリアアップする際に役職に付きやすいというメリットがあります。
病院などの医療分野ではキャリアアップしたいと考えていてもベテランリハ職により役職が埋まっているなんてことも多くあります。。。しかし介護分野ではそんな状況は少ないといえます。
高齢社会の日本では今後の需要も高い
最近では理学療法士は毎年1万人以上誕生しており、供給過多であると言われています。まぁ私がPTになった10年前も同じ様なことを言われていたんですけどね。。。
理学療法士の増加により、病院などで新卒リハ職を雇う際の給料も減少傾向にあると言われています。これは需要と供給の問題上仕方ないことです。
リハ職の約7割は病院などの医療機関で働いています。介護業界で働いていているリハ職は全体の2割程度とされており、介護分野ではまだまだリハ職が必要!
さらに日本は高齢社会であり、介護保険を用いたリハビリの必要性はかなり高まっています。
また、医療費の削減のため、要介護被保険者等について維持期・生活期のリハビリテーションを医療保険給付から介護保険給付へ完全移行しており、『介護保険でのリハビリ』はより需要は高まっています。
さらに、介護分野では介護士だけでなく、医師・看護師・栄養士など様々な専門職と連携を取り合いながら仕事をします。
その中でもリハ職はリハビリのみでなく、利用者さんに対する介助方法や環境設定などが主な仕事内容です。
そのため、介護分野の中でも重要な役割を担っており、キャリアアップも図りやすくなっています。
リハ職が介護業界で働くデメリットは少ない
リハ職が介護業界で働くデメリットとしては2点が挙げられます。
- 高齢者中心のリハビリのみであり、若い人やスポーツ分野のリハビリができない
- 医療業界に比べ勉強会や学会発表などスキルアップの場が少ない
高齢者中心のリハビリのみであり、若い人やスポーツ分野のリハビリができない
介護保険の利用は1号保険者が65歳以上、2号保険者が40歳以上と若くても40歳以上の方のみとなっています。
そのため、10~30代の方に対してリハビリをする機会はまずありません。
さらに、野球やサッカー、陸上などスポーツ分野などのに関わるリハビリもすることはありません。
もしその様な分野に興味があるリハ職は介護分野で働くことをおすすめできません。
しかし、非常勤などで整形外科等のクリニックで働いたりトレーナー事業などをすれば『若い人』『スポーツ分野』でのリハビリも可能です。
もし介護分野以外も興味がある場合は検討するのも1つの方法でしょう!
医療業界に比べ勉強会や学会発表などスキルアップの場が少ない
病院などでは月に一度の勉強会や学会発表などへの参加が盛んな場合が多いですが、介護施設などではあまり実施されていません。
法人で運営されている大規模な介護施設では勉強会も行われていることもありますが、小規模の介護施設ではリハ職の人数も少なく、リハビリの勉強会は少ないため知識の向上などスキルアップがしたい!
病院を辞めて介護施設で働いた理由
私がなぜ病院を辞めて介護施設で働いているかを少し紹介したいと思います。
病院で働いている時にはスポーツ分野に興味があり、様々なスポーツ現場でもリハビリを実施していました。
同時に病院からの訪問リハビリや併設するデイケアなど介護分野でも働くことが多くなりました。
その中で、高齢社会での日本ではまだまだ『介護分野』は伸びる分野であると感じました。
一方で介護分野では『リハビリ特化型デイサービス』『老人ホーム』でのリハビリが流行していました。
しかし、ある介護施設でのリハビリの質に関して疑問を感じることがあり『介護分野で働き、利用者さんに良いリハビリを提供して元気になってもらいたい』と思い、介護分野での転職を決意しました!
介護施設で働いて後悔したこと
介護施設では働いてい良いことばかりではなく、もちろん後悔したこともあります。
1番の後悔は勉強する機会が減ってしまったことです。。。
もちろん、学会への参加や外部勉強会への参加していましたが、施設内での定期的な勉強会はなくなってしまいました。
また、リハ職の人数も減ったことにより、リハビリに関するコミュニケーションや情報の交換などは減ってしまった点は少し残念だと感じています。
でもプライベートの時間は圧倒的に増えましたけどね!
介護施設で働いてよかった点
介護施設で働いて後悔したことばかりではなく、よかった点もあります1
私が病院を辞め、介護施設で働いてよかった点は3つあります。
- 年末年始、日曜日が休みである
- キャリアアップにつながった
- 残業が減り、プライベートの時間が増えた
1番良かった点は年末年始や日曜日が休みになったことです。
病院で働いている時は年末年始も仕事、日曜日は月に1度以上は出勤しないといけないなど一般の会社員の休みの日に働くことがありました。
しかし、介護施設では年末年始、日曜日が休みになったことでプライベートのスケジュールも調整しやすくなりました。
また、病院時代は学会発表などの準備や夜診などで0時を過ぎるまで仕事をしていました。その点、介護施設ではその様な心配もありませんね。
もしプライベートを充実させたい!と考えているリハ職は医療分野から介護分野への転職を検討してみても良いかもしれませんね!
私の場合は介護分野に転職した結果、プライベートの時間も確保でき年収もアップしました!
リハ職が介護業界で働くことのまとめ
では、この記事をまとめます!
- 残業が少ない
- 年末年始など休みが取れる
- 高齢社会の日本では今後も需要が高い
- キャリアアップを図りやすい
- 高齢者中心のリハビリのみであり、若い人やスポーツ分野のリハビリができない
- 医療業界に比べ勉強会や学会発表などスキルアップの場が少ない
医療業界、介護業界どちらで働いてもメリット・デメリットがあります。自分に合った職場で働くことでプライベートも充実させましょう!
仕事と家事の両立をしなければいけない人や自分の時間を確保したい人は介護業界への転職も検討してみてはいかがでしょうか(*^^*)