こんにちは、まっす(@massuT3T)と申します。
このブログでは、医療・介護業界で働く人に役立つ情報を発信しています。
これから介護の仕事をしてみたいと思う人にとって『介護職』ってきつい、汚い、給料が低いのでは?と思ってませんか(*゚∀゚)
介護の仕事以外にもしんどいな、大変だなって思うことや楽しくてやりがいを感じることもあると思います。
介護の仕事でも自分に合った職場を見つけることができればやりがいに溢れ、楽しくプレイベートも充実した仕事です。
また、高齢社会の日本においてヘルパーの仕事は非常に重要であり、とてもやりがいのある仕事といえます。
この記事では介護業界で働くPTからみた介護現場の現状やヘルパーの将来性、やりがいを伝えることで介護現場で働く人のモチベーションになればと思います。
自己紹介

- 普段は理学療法士として、デイサービスの顧問や訪問リハビリテーションなどに従事しており、医療・介護業界で働いて10年目!
- ブログで介護業界に関する情報や『脳トレプリント』を作成して紹介しています(*^^*)
- 個人に合った自主トレメニューなども作成していますので、興味のある方はぜひ相談してね!
介護士の仕事内容は大きく分けて2種類

ヘルパー(介護士)の仕事内容は大きく以下の2つに分けられます.
身体介護
生活援助
それぞれどんな内容かをみていきましょう!
身体介護

身体介護には食事介助や排泄介助、入浴介助、移動介助などがあります。身体介護とはADL(日常生活動作)で必要な動作に対して、利用者様の身体に直接触れるような介助のことをいいます。
食事介助
自分自身で食べることのできない方に対して食事の準備や接触の介助、食後の後片付けなどを行います。
1人1人の身体機能や認知機能は違います。そのため、個人に対して適した食事の姿勢や箸やスプーンなどの環境設定を整えたり、誤嚥の危険がある方に対して食べ物の形態などを考慮して食事介助を行います。
食事介助の際にもできるだけ利用者さんのできる限りの能力を活かすことがリハビリにもつながり大事になります。
食事は栄養面の注意だけでなく、体調の変化や嚥下の状態、摂取量の確認を行いながら、食事を楽しんでもらえるように介助を行いましょう!
入浴介助
入浴介助には自分自身で入浴が難しい方に対して、更衣から洗髪・洗体、浴槽などへの出入りなどの介助を行います。
身体を清潔にしておくって当たり前ですが、大事です。不潔にしているとニオイなどがするだけでなく寝たきりの方は褥瘡などにもなりやすくなります。
また、身体機能が低下している方は浴室の滑りやすかったりすることで転倒リスクが高まるため、入浴介助時に注意が必要ですね。
さらに、安全面の注意や身体を清潔にするだけでなく、利用者さんに希望に合わせ、洗体の順やシャワーの勢いや洗体の強さなど介助方法やプライバシーにも配慮が求められます。
排泄介助
自力での排泄が困難である方に対して、その方の身体機能や認知機能にあった排泄介助を行います。
イメージしやすいのはおむつ交換ですよね。おむつ交換時に陰部の洗浄なども一緒に行うことが多いです。
その他にはトイレへの移動・移乗、衣類などの着脱、排泄の後処理などを行います。この際にも、ご自身でできることはなるべくしてもらうことがリハビリや本人のモチベーションや尊厳には重要です。
移動介助
日常的な基本動作の介助を行います。具体的には『寝返り』『起き上がり』『立ち上がり』『座位』『歩行』といったものになります。
この際には利用者さんの身体機能や認知面などを配慮し、安全に移動などができるように介助を行います。この時にも本人のできる限りの機能を活かすことでリハビリにも繋がり、寝たきりの予防にもなります。
生活援助

生活援助とは掃除・洗濯・買い物・調理などの身体介護以外の支援のことです。
原則として、自分でできることは自分で行ってもらい、安全面や衛生面、健康面などの様々な観点から必要なサポートのみを行います。例えば、生活に大きな影響がないと判断される場所などの掃除などはできません。
掃除や洗濯の援助
自宅や施設のお部屋などの掃除や洗濯を行います。
掃除は清潔にしておくだけでなく、移動時に転倒しないようにリスクのあるものを置かないようにしたり、利用者さんにとって安全に過ごしやすい環境をつくるために重要です。転倒することで骨折などの危険が高まるので、ただ掃除すれば良いわけでなく安全に生活できる環境を考えながら掃除はするようにしましょう!
また、認知機能が低下している方に対しては物の位置が変わることで混乱してしまうかたもいるため、注意が必要です。
また、洗濯に関しても洗濯機をまわすだけでなく干す・取り込む・たたむ・片付けまでしっかりと行いましょう。
買い物の援助
買い物に行けない利用者さんの代わりに買い物代行や、一緒に近くの店舗に行って買い物の援助を行います。
私の患者さんは欲しい物を紙に書いて買ってきてもらうとおっしゃる方が多かったです。
調理の援助
利用者さんの好みはもちろん、栄養状態など体調面や嚥下勤王などを考慮しながら味付けや食材、調理方法などの工夫が必要になります。
介護職(ヘルパー)の仕事が大変と言われる理由

どんな仕事も大変ですが、特に介護職では仕事が大変で給料が少ないとなり手が少なく、介護職の不足が懸念されています。
どんなところが大変なのかをみていきましょう。
体力的な問題
介護職では身体介護といった利用者さんを立たせたり、歩かせたり、支えたりといった介助をする場面が多くあります。
特に男性の利用者様では自分より体格の大きいといったこともよくあります。そのため、思った以上に力仕事であります。また、老人ホームなどでは夜勤もあるなど体力は必要になりますね。
身体介護では正しい介助方法を知っておくことが必要です。リハ職は自分の身体の使い方など姿勢や介助するポイントを解剖学的・運動学的に学習しており、自分の身体への負担を軽減させてることができます。ヘルパーも同じ用にとはいいませんが、正しい介助方法を取得することで身体への負担も減らすことができ、利用者さんの安全も確保できます。
わからない点は恥ずかしがらずにリハ職に相談しましょう!
もし近くにリハ職など相談する方がいない場合はこのサイトのContactやTwitterのDMに連絡頂ければ私がアドバイスさせてもらいます(*^^*)
人間関係が大変
介護職は女性が多いです。私の周りでは8割が女性です。女性の職場では複数の派閥みたいなものができてしまったり、正社員とパートの間での人間関係のトラブルになることがよくあります。
介護職は20代〜60代まで様々な年代の方が働いています。そのため、各世代で価値観の相違や上司が自分より若いなんてことも多いです。特に定年後に男性が送迎やヘルパーになった場合は自分の娘くらいの女性が上司なんてこともよくあります。その結果プライドが邪魔してトラブルになりがちです。
働く環境によって人間関係は大きく変化します。
その施設自体がしっかりと目標や方針があればスタッフ全体で仕事がすすめられ、人間関係が整っている場合が多いです。
また、離職率が高い職場では人間関係に問題があったり、お局さんみたいな人がいる場合があるので注意が必要です。
どの仕事もそうですが、人間関係が良好なら仕事はきついとは感じず楽しいと感じるでしょう!
人手不足で忙しい
介護職は不足しています。国も東南アジアなど海外から技能実習生を呼ぶなど介護職の不足は深刻となっています。
人手不足の職場では休みが取りにくい、休憩時間も十分に取れない、有給も消化できない、業務量が多いなどといった現状が『きつい、しんどい』などといった介護職のマイナスなイメージにつながっている要因です。
しかし、全ての介護施設が『きつい、しんどい』といったわけでなありません。
人手不足にならないように職員の定着率や処遇を改善している職場では本当にやりがいのある仕事になっています。
介護士(ヘルパー)のやりがい

介護職は『きつい、しんどい』仕事だと思われていますが、すばらしいやりがいもあります。
自分のした行為に対して『ありがとう』と感謝される
介護職をやっていて一番嬉しかったり、良かったと思えることは利用者さんから『ありがとう』と言葉で伝えられることです!
誰しもがありがとうと言われると嬉しいですよね。直接、言葉で感謝の言葉を伝えてもらえる仕事って以外に少ないんですよ。
介護の仕事はほんとうに自分がした行動に対しての評価をされます。逆を言えば自分の行為がダメな場合は評価されません。
しっかりと思いやりを持って介助や行動を行いましょう!
利用者さんの喜びを共有できる
利用者さんの生活に対して直接的に介入する介護職は場合によっては家族より接する機会が多いこともあります。介護を受ける人は病気や怪我により身体機能や認知面に障害を持っている人が多いです。
利用者さんに対して日々のサポートをしていく中で、利用者さんができることが増え、元気になっていく樣子などを間近で見ることができます。
リハ職もなんとか元気になってもらいたいと思い、リハビリを実施していきます。介護職の方と一緒に利用者さんが元気になっていく姿をみると本当に嬉しいですよね。
リハビリも元気になる上で大事ですが、介護職による介助なども非常に大事です。むしろ日々の生活の中で考えると一番大事な仕事だと私は思います。
逆に衰えていく場合もありますが、誰かのために働くって素晴らしいことですよね。
利用者さんから学ぶことも多い
介護する利用者さんはほとんどの場合が年上の方だと思います。いうなれば人生の大先輩です!私達が経験していないことをたくさん経験されています。そのお話を聞くだけでも本当に勉強になります。
また、戦争を経験されている方も多く、そのお話を聞くことも大事なことですよね。
誰しも将来、高齢者になります。その時にどんな高齢者になりたいか、どんな人生を送りたいかを考えさせてくれます。
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介護職(ハルパー)の給料や将来性について

介護職の給料は低いと言われていますが、実際のところどうなんでしょうか。
介護職(ヘルパー)の給料は昔に比べ上昇している
介護職の給料は低いことが人手不足の要因の一つとさられていますが、私は決して低すぎるとは思いません。
その理由としては、無資格でも働くことができる点です。ほとんどの医療職では国家資格などの資格を有していないとその職務にあたれませんが、介護職は無資格でも可能な場合があります。
資格を取るまでに時間もお金もかかることを考えれば無資格でも可能な介護職は給料が低すぎるとは思いません。
低すぎる場合はその職場が悪い可能性もあります!低賃金のブラック企業には気をつけましょう。
国も介護職の人手不足対策として給料のアップを目的とした『介護職員処遇改善加算』という制度をつくりました。
介護職員処遇改善加算とは
- 【キャリアパス要件】役職や職務内容に応じた賃金体系の整備
- 【キャリアパス要件】スキルアップのための研修や資格取得支援の実施
- 【キャリアパス要件】経験や資格に応じた昇給制度の整備
- 【職場環境等要件】賃金以外の職場改善に対する取り組み
の4つの改善項目を満たすと取得できる加算になります。
この加算により介護職の給料は過去4年間で月額2万円以上アップしています!
月額2万円って年額24万円アップですよ!普通の企業なら役職につくなど出世しないと無理ですよ。。。
この加算は介護職の給料に還元することが義務付けられています。
求人表などでも処遇改善加算を含むなどと書いてある場合はこの加算を指します。事業所によって月額に組み込んだり、ボーナスに組み込んだり、また別途で支給するなど様々ですので、就職する際には確認することをオススメします!
介護職(ヘルパー)の将来性は?

介護職は人で不足であり、引く手数多です。
今後は団塊の世代も高齢者になり、さらに核家族化による介護職による介護需要は増えていくと考えられます。そのため、働く場所には全く困らないでしょう!
また、『特定処遇改善加算』といった新たな加算もつくられ、経験のある介護福祉士の資格をもった職員では年収440万円もしくは月額8万円の給料アップを行うようにするなどキャリアアップもしやすい環境になってきています。
さらに、人手不足であるため、夜勤専従やパートなどの募集も多くあり、多用な働き方が可能です。
子どもが学校に言っている間だけの勤務や日中は学校に行き、夕方や夜まで働くなど自分のライフスタイルにあった働き方を選ぶことも可能です。
体力的にも大変な仕事であり、人間関係や職場での待遇などは施設によってバラバラです。しっかりと自分に合った職場で働けるように転職サイトなどを用いて情報収集やサポートを受けることをオススメします。
チラシで募集しているところで就職する際にはどんな職場であるか入職するまでわかりませんが、転職サイトなどでは事前に把握することも可能です。
未経験におすすめの転職サイト一覧
まとめ
- 介護職(ヘルパー)の仕事は大変でしんどいときもあるがとてもやりがいのある仕事である
- 職場によって環境や待遇がかなり変化するので自分に合った職場を探すことが大事。それによる『しんどい、大変』な仕事ではなくなる
- 給料も年々上昇傾向であり、経験のある介護福祉士では年収440万円も可能である
- 人手不足であり、働く場所には困らない
- 高齢者が多い日本では将来性もいいと思われる