こんにちは、Physical Therapistのまっすです!
普段は介護施設やデイサービスの顧問、訪問看護ステーションなど様々な分野で働いています。
理学療法士として働いている人のほとんどが現在の給料に満足していない方が多いのではないでしょうか。
国家資格であり、資格の取得までに大学や専門学校で学ぶ必要で年間200万近くの学費が必要。その割に年収は350〜400万円程度で国民の平均年収の430万円にも及ばない。
こんな現状を満足している人はいないでしょうね。。。
今回は、私自身が経験した内容をふまえながら給料がアップする方法や働き方を提案したいと思います(*゚∀゚)
リハビリ関連の学生さんやリハ職を目指している学生などにも参考にしてもらえればと嬉しいです。
この記事を最後まで読めば給料をアップさせる方法を知ることができます!
理学療法士の働く場所と給料について

理学療法士が働く場所といえば病院が一番多いですよね。
特に学校を卒業して就職するときには9割は病院への就職を検討するでしょう。
理学療法士は医師の指示の下でしか理学療法を提供できないのでこの流れは普通のことですよね。
学生や新人PTはこのへんをしっかりと理解している人は少ないですが、医師の指示の下という点は非常に重要です!理学療法士は名称独占であって業務独占ではありません。あくまで医師の診療の補助が役割になります。
その他には老人保健施設などの介護施設や医療法人が経営しているデイケアなどが多く、最近では比較的給料が良い訪問看護ステーションに卒業後すぐに就職される人もいますね。
理学療法士の給料はどうやって決まる?

理学療法士の給料って他の業界や同じコメディカルと比べてどうなんでしょうね。
理学療法士の給料は低い?
理学療法士の平均年収は平均年齢32.9歳で約408.5万円(残業代やボーナスを含む)。
この金額は給与所得者全体の平均年収432.2万円(平均年齢46歳)に比べると30万円近く低い金額になります。
看護師などの他のコメディカルと比べても低い傾向です。大学や専門学校に行って高い学費を払って厳しい実習に耐えても全職種の平均年収より低いんです。
理学療法士の給料が低い理由
なんでリハ職って他のコメディカルに比べて給料や年収が低いんでしょうか。。。
需要と供給のバランス
理学療法士は毎年1万人以上が国家試験に合格し誕生しています。
以前は病院にいPTは数人程度でしたが、現在はリハビリ病棟がある病院では50名近くいる病院も珍しくありません。それくらいPTの人数は増加しており、その結果給料も減少傾向となりました。
20年前なら年収も600万円を超えていたり、副業をすれば時給が4000~8000円くらいあったと私の大学の教員は言ってましたよ。
生産性が乏しい
初任給に関しては他の業界に比べて高い傾向になります。
この理由としては新人さんもベテランさんもどちらも稼げる額(診療報酬)が一緒だという点です。
通常の会社なら年数が経つにつれ重要な仕事を任されたり、仕事の単価が上がりますが、PTは経験年数ではもらえる報酬は変わりません。そのため、新人でもそこそこの給料をもらえますが、その反面に昇給はしにくい現状にあります。
また、一日にリハビリできる数や一週間でリハビリできる数が決まっており、1人のセラピストが稼げる額が決まっています。
そのため、昇給も少なく給料が上がりにくくなっています。
- 経験の有無に関わらず請求できる診療報酬の点数が同じである。
- 一日のリハビリできる上限が決まっている
- 一週間にリハビリできる上限が決まっている。
- 新人もベテランも病院などにもたらす利益に変わりがない。
リハビリ業務の報酬は特殊である
リハビリの業務は1単位20分がベースで疾患別に医療報酬の点数が決まっています。
この20分という時間は医療従事者のなかでは特殊です。
医師や看護師などでは処置に対しての点数で計算され、時間を問われることはまれです(訪問看護などでは時間の決まりあり)。
しかしリハビリでは1単位20分という時間が決められており、さらに1人24単位、1週間で108単位と制限があります。
この制限により稼ぐことができる金額が自ずと決まりますね。
以上のことから給料の差をつけにくく、給料の上がりにくさにつながっています。
『理学療法士』は名称独占であるが、業務独占ではない
医師や看護師は名称独占であり、業務独占です。
理学療法士や作業療法士は名称独占であるが業務独占ではありません。
これは非常に大きなコトです。医師や看護師などが行う医療行為は業務独占であり、その業務を行うと罰せられます。
しかし、理学療法は理学療法士と名乗らなければ誰でもできる業務なんです。理学療法をしますなど誤解を招く表現は名称独占で禁止されていますが、なのらなければOKなんですΣ(゚Д゚)
そのため、あん摩マッサージ師や柔整師さんなど似たような職業と一緒にされてしまうことが非常に多いです。特に高齢者の方からするとマッサージしてくれる人はみんな一緒。世間からしたらその程度の認識であることが多い。
残念ですが、理学療法というのはまだその程度の認知度なんです。。。
そのため、専門性を見出しにくくなり、診療報酬の改定時などに下げられる対象になりやすいです。
診療報酬が下がる→稼げる額が下がる→給料が上がらないもしくは下がる!となるわけです。
理学療法士が給料を上げる方法

給料が上がらないネガティブな理由ばかり上げてきたので、じゃぁ理学療法士は給料を上がるのを諦めないといけないのかと思いますよね。
給料が上がりにくいリハ職でもグッと給料、年収を上げる方法があるんです。
それはズバリ条件のよい職場に転職することです。
就職した職場でずっと働くことも素晴らしいことだと思います!
きっと学生時代の実習地や学校で勧められた職場に就職した人も多いのではないでしょうか。
リハ職は勉強熱心な人も多く、給料より勉強できる環境を選んだ人も多いでしょう。
でも給料を上げたいなら転職が一番効率の良い方法です。
上記でも書いた通り、PTは給料が上がりにくいです。毎年の昇給も1000~3000円程度でしょう。給料を上げたいなら役職につくしかありません。
しかし役職についてもそこまで手当はつきません。しかも、年功序列の風習も残っており先輩PTがいれば役職につくことも容易ではないでしょう。
転職での給料アップを望むなら一番給料が多いのは訪問看護ステーションです。
これは訪問サービスは比較的単価が高いためです。さらにインセンティブ、いわゆる出来高制で給料のアップできることが多いです。
頑張れば頑張るほど給料が上がるっていうのは嬉しいですね。私の知り合いのPTやOTは月収70万円くらい稼いでいるセラピストも多くいます。
その他では介護業界もオススメです。病院などに比べ介護施設で働くセラピストが少なく、報酬も比較的高い傾向にあります。
やっぱり働いている限り給料や年収はアップしたいですよね。
少しでも給料や年収を上げたいという人はとりあえず転職サイトをのぞいて見て下さい。
無料で登録できるのでデメリットはないはずです。
もしかしたらあなたにピッタリの職場が見つかるかもしれませんよ(*^^*)
理学療法士の給料やボーナスが上がらない理由のまとめ
- 理学療法士などのリハ職は給料が上がりにくい。
- 高い学費や厳しい実習に耐えて国家資格を取得しても給料は全職種の平均以下になることが多い。
- リハ職は1日、1週間でみれる単位数が決まっており稼げる額が決まってしまう。
- 新人とベテランセラピストどちらでも診療報酬の点数は同じである。
- 昇給や役職手当も少ない。
- 給料を上げたいなら転職が一番である。