こんにちは!Physical Therapistのまっすです。
理学療法士の就職に関して、毎年、1万人以上の理学療法士が誕生しており、このままでは飽和状態になると言われていますね。
以前は病院で働くリハ職がほとんどでしたが、現在は訪問看護ステーションや一般企業、介護施設で働くセラピストが増えてきました。
しかし、介護施設のなかでもデイサービスで働くリハ職の働き方や役割ってよくわかりませんよね。
- そもそもデイサービスでリハ職って必要なの?
- 給料はどの程度なの?
- 待遇は?
そんな疑問を少しでも解消でき、デイサービスで働くリハ職の助けになればと思います。
デイサービスで働き、こんなはずじゃなかったのにとならないようにぜひ最後まで読んで下さい(*^^*)
デイサービスにはリハ職って必要なの?

デイサービスでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハ職の配置は必須ではありません。
そのため、リハ職がいない施設の方が圧倒的に多いです。
リハ職を配置することで個別機能訓練加算(ⅠとⅡ)という加算を算定することができますが、この加算はリハ職以外の看護師や柔道整復師などの国家資格でも算定することが可能であり、理学療法士が絶対必要というわけではないです。
しかし、リハビリ型のデイサービスなどが増えており、自宅での生活を意識したリハビリをするなら看護師ではなくやはりリハ職がいるデイサービスが求められるでしょう!
デイサービス内でのリハ職の役割ってなに?

デイサービスのリハ職には病院などでのリハビリとは違った役割を求められます。
整形疾患や脳血管疾患など身体機能の低下に対するリハビリをすことが多かったと思いますが、デイサービスでのリハビリではより自宅を意識したリハビリの提供が必要になります。
その理由としては、提供できるリハビリの時間に限りがあるからです。
病院などでは20〜60分のリハビリをすることが多いと思いますが、デイサービスでは入浴や食事、レクリエーションなどリハビリ以外の目的で利用されている方も多く、リハビリの時間が少なくなる傾向にあります。
そのため、機能障害に対するアプローチよりよりADLに対するアプローチを求められることが多いです。
医療職としての役割
デイサービスでは医師も不在で看護師の人数も少ないため、病院などでの勤務より幅広い医療の知識が必要となる印象です。
さらに、病院でのリハビリが中心になりますが、デイサービスでは職員の人数が不足している場合も多く、お茶出しやトイレ介助、送迎などの役割を求められることもあります。
デイサービスで働くリハ職は少ない?
日本理学療法士協会によると2019年3月末で理学療法士協会の会員は119525名。
大学病院や一般病床病院を含む医療施設で働いているPTは79632名、介護老人保健施設や特別養護老人ホームを含む老人福祉施設で働くPTは10226名となっています。
また、診療所で働くPTは9225名、デイサービス(デイケア含む)で働いているPTは1222名です。
このことからデイサービスで働いているセラピストはかなり少ないのではないかと考えられますね。
リハ職のデイサービスでの働き方って病院と違うの?

勤務時間は特に変わらず、8:30〜17:30までの8時間勤務になることが多いです。
病院では基本的にリハビリの業務に従事することが多いですが、デイサービスではそれ以外の業務も求められることがあります。
その業務とは
- 送迎
- 送迎の補助
- トイレ介助
- 移動介助
- お茶出し
- レクリエーション
です!
病院で働いているセラピストでは絶対に経験しないこともありますね。
特に送迎などはデイサービスでの勤務ならではの働き方になりますね。
送迎では利用者さんの車の乗り降りや自宅の環境などADLの環境を確認することができリハビリにも活かすことができます。
さらに、個別機能訓練加算の算定条件として『3ヶ月に1回以上、居宅訪問の上で生活状況を確認すること』という算定条件もあり、送迎の業務は大事になります。
デイサービスならではの働き方
デイサービスも含め、介護施設ではヘルパーの人員が不足していることが多く、そういった施設では送迎の他にトイレ介助やお茶出しといったことも求められることがあります。
また、レクリエーションの内容を考えたり、一緒に取り組んだりとリハビリ以外の業務も盛りだくさんであることが多いので、就職前にどのような内容を求められるかを確認しておくことをオススメします!
リハビリ業務では病院と同じく、カルテの記載や個別機能訓練計画書といった書類の作成も必要になることが多いです。
デイサービスで働くリハ職の給料ってどの程度?

デイサービスでのリハ職の求人は機能訓練指導員の募集といった点をみることになります。
機能訓練指導員として働く人員基準はリハ職(PT・OT・ST)以外にも看護師・准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ師、鍼灸師も対象になります。
一般的に機能訓練指導員の給料は
- 月収:23万〜30万
- ボーナス:基本給の1ヶ月分
- 年収:350~450万
であることが多いです。
介護職員に比べるとその専門性から少し高い傾向にあります。
病院でのリハ職に比べても給料に関しては変わりない印象です。
しかし、経営規模の小さな介護施設等では昇給などがない場合も多くありますので、就職時に絶対に確認するようにしましょう!
給料アップのテクニック
送迎などリハビリ業務以外をすることがあるので、送迎手当や危険手当などといった項目で給料をアップしてもらうなどの交渉もありだと思います!また、デイサービスで働くリハ職は少ないため、必要としているデイサービスも多くあります。デイサービスでの業務は様々ですので、日々のリハビリ以外の自分ができる仕事(レクリエーションや自主トレの用紙を作成するなど)をアピールして給料アップを目指しましょう!
リハ職以外も機能訓練指導員になることは可能ですが、やはりケアマネージャーなどには理学療法士などのリハ職がいるデイサービスは希少価値が高い印象です。
その希少性からリハ職を求めるデイサービスは多いです!転職サイトを上手に利用してデイサービスに転職し、給料のアップを目指すのも一つのてですね。
ちなみに私は複数の転職サイトを利用して介護業界の求人を探しました。転職時に条件交渉をすることで給料アップしましたよ!
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デイサービスでの待遇は?

病院ではケーシー(Casey)白衣ですが、デイサービスなどでは施設のスタッフと同様のポロシャツや機能訓練指導員専用のポロシャツなどを着ることが多いです。
デイサービスはヘルパーがほとんどで理学療法士などのリハ職は少ないので看護師などと同様に医療知識を知ったスタッフとして様々なアドバイスや介護技術の指導などを求められることがあります。
福利厚生に関しては各種社会保険は完備されている施設がほとんどです。
求人における社会保険とは『健康保険』『厚生年金保険』『労災保険』『雇用保険』の4つを意味することが多いです。
退職金に関しては規模が小さいデイサービスなどでは支給されない場合もあるので就職する際には絶対に確認するようにしましょう!
まとめ
- デイサービスでリハ職が働くとなると機能訓練指導員といった役割で働くことになることがほとんどである。
- デイサービスで働いているリハ職はかなり少ないと思われる。
- リハビリ(機能訓練)の業務の他に送迎やお茶出し、トイレ介助などの業務することもある。
- 給料は病院勤務と比べてもそんなに大きな差はない。リハ職がいるデイサービスは少ないのでその点で給料の交渉をするのはあり!転職サイトを上手に使って自分の価値を高めましょう。